このシリーズでは、軽度知的障害や発達障害がある生徒を対象とした自立活動について、A特別支援学校の取り組みを軸に紹介していきます。
※本記事の作成に当たり、A特別支援学校からの許可をいただいています。
前回に引き続き、グループごとに行われた2,3年生の「自立活動の授業の実際」として、「リフレーミングを知ろう!」の授業内容を紹介します。
学習活動の流れ
実際の学習活動は以下のような流れで行われました。
リフレーミングを知ろう!
パワーポイントを活用しながら、リフレーミングの考え方・手法について具体的な場面や例を挙げながら説明をしています。
【言葉を変換してみる】 言葉や表現を変えることで捉え方を変えてみる
【他の結果を予想してみる】 「もし〇〇だったら」「たとえば〇〇だったら」と仮定したり可能性を模索しながら発想を転換してみる
【時間で考えてみる】 過去・現在・未来という時間軸を活用して別の発想を想像してみる
【代わりにどうしたいか】 「それならどうしたい?」という質問を投げかけて、そのためにはなにをすればよいか、解決を模索していく
【失敗したとき、プレッシャーに感じるとき】 今置かれている状況や背景に目を向けて、見方を変えてみる
またワークシートを用いて、『言われたり、聞いたりしていやな言葉』を『まあまあ許せる』言葉に変換しています。
さらに、実際に様々な形や大きさのフレームを用いて周りを見てみて、見方や視野の違いを感じ、リフレーミングをイメージできるようにしています。
見方や見る位置、目線や角度や距離、人や立場などを変えて考えてみると、いろいろな考え方ができるかもしれませんね。
最後に…
これまでシリーズで紹介してきたA特別支援学校(高等部)での自立活動の取り組みも、今回で最終回となります。先生方の熱い想いや素敵なアイディアが溢れていましたね!
今後も学校での様々な取り組みについて取材して紹介していきます!
記事の作成にあたり、素晴らしい実践の紹介を快諾してくださったA特別支援学校には感謝申し上げます。
このシリーズの記事を少しでも多くの学校、先生方に知っていただき、日々のご指導の一助となればと願っています!
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