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【シリーズ】軽度知的障害や発達障害がある生徒を対象とした自立活動(7)【自立活動の授業の実際④-相手を知ろう、自分を知ろう ~怒りのツボを知ろう~-】

このシリーズでは、軽度知的障害や発達障害がある生徒を対象とした自立活動について、A特別支援学校の取り組みを軸に紹介していきます。

※本記事の作成に当たり、A特別支援学校からの許可をいただいています。

前回に引き続き、1年生のクラス単位で行われた「自立活動の授業の実際」として、「相手を知ろう、自分を知ろう ~怒りのツボを知ろう~」の授業内容を紹介します。

学習活動の流れ

実際の学習活動は以下のような流れで行われました。

学習活動の流れ
  1. 本時のテーマ、活動内容(本時の流れ)の確認、気持ちのチェックシートを記入する
  2. 自立活動のルール説明
  3. アイスブレイク(マジカルばなな)
  4. アンガーマネジメントゲームを行う
  5. 活動の振り返り、気持ちのチェックシートで自分の状態を確認する
  6. 次回の日程、学習内容を知る

「気持ちのチェックシート」「自立活動のルール(話を聴くルール)」については、【シリーズ】軽度知的障害や発達障害がある生徒を対象とした自立活動(6)【自立活動の授業の実際③-私は誰でしょうゲーム-】をご参照ください。

アンガーマネジメントゲーム

アンガーマネジメントゲームの流れ
  1. 「怒りのできごとカード」をよく切って、うら向きで山にして真ん中に置く。厚紙の温度計カード11枚も、その横におく。
  2. じゃんけんで勝った人が、最初の「回答者」になり、その人から時計回りにゲームを進める。回答者は、厚紙の温度計カード11枚を持つ。
  3. 回答者は怒りのできごとカードを1枚引いて表向きにし、その内容を全員の前で読む。書かれているできごとがもし自分におこった場合、どのくらいの怒りを感じるか「怒りの温度」を、温度計カードの0~10の11段階で決め、そのカードをうら返しにして、自分の前に置く。
  4. 回答者がどの温度のカードを選んだかを予想して、それぞれの温度計カードの中から選び、自分の前に出す。
  5. 全員が温度計カードを選んだら、回答者のカードを見せて、同じカードなら2点、同じ人がいなければ一番近いカードの人は1点もらえる。
  6. 次は前回の回答者の右どなりの人が回答者になり、①~⑤を行う。

怒りを数値化するだけでなく、”相手”がどれくらい怒りを感じるかを想像することもポイントですね!

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お題の内容は学校生活とは関係のないものもあるので、生徒たちの生活に合わせたオリジナルカードを作成して取り組むと、より効果が見込めます!

次回は…

次回の記事では「自立活動の授業の実際⑤-インタビューをしようー」について紹介していきます。

コメント

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