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本研究はJSPS科研費(課題番号23K02737)の助成を受けて実施しております。【切実なお願いです🙇】研究成果報告にはユーザーからの評価が必要です。チャットボットご使用の際は、アンケートへ(1分程度)のご協力をお願いいたします🍀

【スタートライン】情報プラットフォーム構想までの経緯【多くの人との関わりを通して】

情報プラットフォーム構想の経緯

はじまりは自立活動のためのアセスメントツールをデジタル化したこと

大阪で勤めていたころ、並々ならぬ熱量で長く特別支援に携わってこられた先生方が作成・活用されていた自立活動のためのアセスメントツールに出会いました。

当時は、紙ベースでチェックをつけていく作業でしたが、

大阪の師匠
大阪の師匠

これ、パソコンでチェックして、ボタン押したらバッと集まる仕組みになれへんやろか?

と宿題をいただきました。

システムエンジニアをしている中学校からの友人に何気なく相談をしたところ、たちまちエクセルでツールを作成してくれました。

SEたけし
SEたけし

これ、普通に発注されたら数十万円見積もりだすよ

と笑いながら言われたことをよく覚えています。


このツールは、大阪、熊本で紹介するととても注目されました。
そのポイントは以下の3つだったように思います。

  • 専門性の高い先生方のアセスメントの視点を共有できる
  • デジタルツールにしたことで作業効率が格段に上がった
  • エクセルなので簡単に共有できる

先生方のリアクションを通して、どういうものが現場に必要とされているのかを知る経験になりました。

情報学&技術科教育の学生さんの支援でエクセルでツールを作れるように

2017年度に情報学の専門性を持つ学生さん、特別支援と技術科の専門性を掛け合わせた研究をする大学院生さんに出会いました。この時期、素材の自立活動アセスメントツールが更新され、先のエクセルツールを改変しなければならなくなりました。

システムエンジニアの友人に相談すると

SEたけし
SEたけし

君なら、前に作ってあげたツールの構造を勉強したら作れるようになるよ

とのこと。

情報学と技術科教育の専門性を持つ研究室の学生さんたちが一緒に構造を勉強してくれました。
誰かと一緒に作業をしていると、感情を共有できるのでモチベーションが上がります。本当にありがたい時間でした。
そこから、エクセルでツールを作れるようになりました。


WordPressを使った発信ができるように

2019年度には沖縄出身の学生さん(技術科×特別支援)、郡部の支援学校にお勤めだった学校の先生(技術科×特別支援)が卒業のための研究に取り組まれました。

うちなーんちゅ
うちなーんちゅ

教材情報のデータベースって、私の周りはほとんど使っていないし、そもそもみんな存在を知らない🌀

電子工作先生
電子工作先生

スイッチが作れたり、おもちゃが改造できると教材の幅が広がるけど、普及が難しいです💦

ここで、ファイルメーカーを使ってデータベースを作る構想が出たのですが、電子工作先生から「CMS (Contents Management System)でイケそう💡」というアイデアをいただきました。

技術科の卒業生という電子工作先生の人脈に乗せていただき、熊本大学内にサーバーを設置させていただきました。ここで立ち上がったのが熊本大学本吉研究室のHPです。
ここで、はじめてWordPressを扱いました。

役立つ情報には、絵や動画、教科・領域、子どもの実態イメージが必要

また、うちなーんちゅさんと電子工作先生の研究で、実戦に役立つ情報の要件が見えました。

  • チューター不在でも実用に導ける写真や動画などの情報
  • 目標設定と評価に関わる、教育課程や教科・領域に関する情報
  • 教材に興味を持ってもらうための子どもの実態イメージ

ここから、大学の特別支援教育教材開発論の授業がブラッシュアップされました。
受講者の学生さんにとってはちょっと負荷のある発表準備にはなるのですが、成果物は実際に使っていただける情報になっています✨

熊本大学 本吉研究室 教材の部屋

【特別支援教育】教材試作室

授業づくりに関する研究と働き方改革の影響〜校務を支援する仕組みが必要〜

各学校が取り組む研究に関与させていただける機会があります。
常々感じていたことは「サスティナビリティ(持続性)がある研究プロセス、研究成果にしたい」ということです。

できるだけ学校のニーズに応じられるようにと思って取り組んできましたが、研究成果が活用され続けるためには、考えなければならないことがあることを感じました。

  • 学校が取り組む研究は何が目的であるのか?
  • 取り組みが継続するためのグッドプラクティスの要件とは?
  • 経営資源が打ち切られた後でも継続できる規模・体制は?

このようなことを考えつつ、特別支援学校が取り組む研究に関与ささせていただくことができました。
その一部には「データベースを作成・活用することで授業づくりの過程が改善する」ということが含まれていました。

私は、エクセルツールで十分機能を果たせると思っていたのですが、そのイメージをはるかに上回るアイデアと技術で授業計画・書類作成の効率化、授業に関するデータの共有を可能にしたのがざいちゃん先生でした。

わたし
わたし

こんなにすごい先生方、すごい成果物、研究体制やプロセス💡✨
有益な情報を多くの人で共有したい!励まし合える場を作りたい!

そう、強く思わせていただいた経験でした。

加えて、ざいちゃん先生が定年退職が間近ということでしたので「なんとか教育・研究活動に関わっていただくことはできないだろうか…。」と考えていました。

多くの人に好感を示していただける情報プラットフォーム構想&モデルの存在

情報プラットフォーム構想の話は、いろいろな場で話題にすると関心を持っていただけました。
肯定的なフィードバックをいただけることは、とても強い心の支えになります。

問題は、以下の3点です。

  1. 私の人生の動機と合致すること
  2. 場が長続きする仕組みにすること
  3. 資源が集まる雰囲気にすること

この問題にアプローチする上で、モデルとなるコミュニティに出会うことができました。
また、今まで出会ってきた多くの方々から元気を分けていただき、肯定的な未来イメージを抱けるようになりました。

火種はいただきました!あとは長期目線で、道徳・愛をもって前進!

この情報プラットフォームの開発と社会実装に関する研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業による支援を受けています。

研究課題23K02737
「特別支援教育における授業・教材研究を支援する情報プラットフォームの開発と実装」

これまでの職務経験、人との出会いの中で培ってきた基礎の上に、火種をいただきました。
この火種にはざいちゃん先生の存在もあります。

多くの方に活用・応援していただける、応援し合えるコミュニティ機能を持った情報プラットフォームに育てていきたいと想っています。

よろしくお願いいたします🍀

コメント

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