今回は、学級経営を円滑にするだけでなく、学校全体をポジティブな雰囲気に変えていく効果もある「PBIS」という取り組みについてご紹介します。
PBISってどんなもの?
PBISは「Positive Behavioral Interventions and Supports(ポジティブ行動支援)」の略称で、望ましい行動を強化し、問題行動を予防・減少させるための包括的なアプローチです。
従来の問題行動への対応は、問題が起きた後に罰を与える反応的な方法が中心でした。
しかしPBISは、問題行動が起きる前に、環境調整やポジティブなサポートを行うことで、問題行動を予防することに重点を置いています。
文部科学省が示している特別支援学校学習指導要領においても、生徒の自立や社会参加を促進するために、個々の教育的ニーズに応じた適切な指導や支援を行うことの重要性が強調されています。
PBISは、まさにこの理念に合致した取り組みと言えるでしょう。
具体的な取り組み方
これは、中学校で行われていたPBISの取り組みです。
「授業中はどのような行動をすれば良いか」「班で協力するには具体的にどうすればよいのか」など、生徒にとって分かりやすい言葉で、期待される行動を具体的に示しています。
そして、生徒がこれらの行動をとったときに、先生方が積極的に褒めたり、認めたりすることで、生徒たちのモチベーションを高め、望ましい行動を強化していきます。
メリット
PBISを導入することで、以下のようなメリットが期待できます。
さらに効果を高めるには
写真にあるように、生徒たちの成果を可視化し、全員で共有する仕組みを作ることで、さらなる効果を高めることができます。
例えば、目標を達成できた回数や、クラス全体の頑張りをグラフやイラストで表示することで、生徒たちのモチベーションを維持し、一体感を醸成することができます。
まとめ
PBISは、特別支援教育においても非常に有効な取り組みです。
ぜひ、あなたの学校でもPBISを取り入れて、生徒も先生も笑顔があふれる、より良い学校生活を実現していきましょう!
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