視覚に障害のある人にとって、学ぶということは視覚以外の感覚をフル活用することでもあります。特に理療科のように、人体の構造や機能を理解することが重要な科目では、視覚的な情報が得られないことで学習のハードルが高くなってしまうことがあります。
そこで今回は、視覚障害のある人が触覚を使って人体の仕組みを学ぶことができる理療科の教材アイデアをご紹介します!写真を見ていただくと、様々な素材を使って人体の器官や組織が表現されていることが分かります。
教材のポイント
- 触覚の違いで識別できる:視覚障害のある人は、色による識別が難しい場合があるため、触り心地の異なる素材を使うことで、それぞれの器官や組織を識別できるように工夫できます。
例えば、骨は硬い素材、筋肉は柔らかい素材、血管は少し弾力のある素材などを使用するアイデアがあります。 - 立体的な構造:平面の教材では理解しにくい人体の構造も、立体的に表現することで触って理解しやすくなります。
- 取り外し可能なパーツ:器官や組織を分解したり組み合わせたりできることで、より詳細な構造を理解することができます。
指導目標
この教材を用いた授業の指導目標としては、以下のようなものが考えられます。
- 人体の基本的な構造を理解する。
- 各器官や組織の名称と位置を覚える。
- 各器官や組織の働きを理解する。
教材作りのヒント
- 100円ショップなどで手に入る素材を有効活用しましょう。
- フェルト、スポンジ、布、モール、ビーズ、ケースなどなど、様々な素材を使って触ってわかる構造を表現しましょう。
- 安全に配慮し、手を傷つけない素材を選びましょう。
- 理解度に合わせて、教材に補足説明を加えましょう。
まとめ
視覚障害のある人にとって、触覚は重要な情報収集手段です。触って学ぶことができる教材は、理療科に限らず様々な教科で活用できます。工夫次第で、楽しく学ぶことができる教材を作ることができますので、ぜひ参考にしてみてください!
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